中小企業の経営者の皆様、ものづくり補助金という国の補助金制度をご存知でしょうか。
平成24年補正予算から平成27年補正予算まで4年連続で予算が組まれている注目の補助金制度です。平成24年補正は、ものづくり中小企業のみでしたが、平成25年度補正予算からは、商業・サービス業も対象となり、全国で多くの中小企業がチャレンジしています。各年度の採択率は、以下の通りとなっています。
補正予算年度 | 予算総額 | 応募者数 | 採択数 | 採択率 |
平成24年度 | 1,007億円 | 23,971 | 10,516 | 43.9% |
平成25年度 | 1,400億円 | 36,971 | 14,431 | 39.1% |
平成26年度 | 1,020億円 | 30,478 | 13,134 | 43.1% |
平成27年度 | 1,020.5億円 | 24,011 | 7,729 | 32.2% |
上記のように約40%近い高い採択率となっています。基本的には、補助金上限1000万円(補助率2/3)となっています。平成27年度補正では、IoT等の技術を用いて生産性向上を図る申請案件については、3000万円(補助率2/3)の枠が設けられました。
採択を受けた中小企業は、試作開発や設備投資の成果を活かし、さらなる発展に向け、全社一丸となって、経営の革新にチャレンジしています。
これまで、数多くの支援をさせていただいた経験から、採択に向けての重要ポイントについて触れておきます。
ポイント①:自社の現状を整理し、取り組むべき技術課題や革新的サービスの内容を十分に検討し、基本ストーリをまとめる
ポイント②:導入前と導入後の成果をシミュレションし、具体的にわかりやすく表現する
ポイント③:本事業の取組の結果、どのような業界をターゲットにどんな成果を上げていく考えであるかを明確にする
中小企業の経営革新を力強くサポートしてくれる「ものづくり補助金」を活用
し、さらななる成長、発展を目指していきましょう。厚木診断士の会は、チャ
レンジする中小企業を全力で応援致します。
尾又啓介