前回に引き続き、観光地としての厚木市について考察を重ねていきたい。

【厚木市のイメージは】

市内外から見た厚木市のイメージ

厚木市で思い浮かべるもの

上記は平成23年の市内外の調査結果である。大雑把なイメージとしては、「自然豊かなまち」というのが共通項となっている。自然を求める観光地域としては「飯山・東丹沢七沢温泉郷」「丹沢大山国定公園」ということになるが、まとめると丹沢・大山地域として厚木市のイメージがとらえられている。また、相模川が上位に来ていることで、自然=山と川 であることがわかる。

 

【観光客の推移】

厚木市の主要観光地である飯山と七沢についての入込客数を見てみる。

観光客の推移

平成20年から21年にかけて、ピークを迎え、それ以降減少傾向にあったが、26年になって上向きとなっている。平成22年は、B‐1グランプリがあり、厚木市の観光客数は最高であったものの両地区への訪問者数は逆に減少している。市中心部での大規模なイベントだけでは周辺部への波及効果に結びつかないことがわかる。平成26年の増加は圏央道の開通で、広域からハイキング客が来たものと思われる。平成27年は、箱根方面への減少があり、その分一部は大山へ観光客が流れ込んであり、飯山・七沢へも恩恵があったのではないだろうか。

 

【今後の展望】

5年前のものだが、厚木市の調査がある。

厚木市のウリ

この調査は厚木市に通勤、通学する市外の方を対象(厚木市内の5事業所、5大学の410人)に調査を行ったもので、具体的な観光資源を26個挙げ、その中から厚木市の一番のウリ(一番PRしたいもの)を選んでもらった。すると、1位が「鮎まつり、花火大会」、2位が「食(シロコロ)」で、都市に近いイメージのものが選ばれ、どちらも25%強の割合となっている。2番、3番のウリを加えても、この2つはそれぞれ20%弱となっている。

自然に近いイメージのものでは、「森林(景観)」、「キャンプ/バーベキュー」、「登山、ハイキング」、「河川」等が選ばれているものの、数%という結果だが、この4つを合計してみると、「鮎まつり、花火大会」、「食(シロコロ)」に次ぐ数字となった。

先にも記したが、圏央道開通やインバウンド効果により当市を訪れる市外および海外客は着実に増えてきており、現在駅周辺のビジネスホテルは稼働率が8割を超えている。しかしながら、首都圏に近いという単なる宿泊地、ないし各メイン観光地への中継地としての位置づけが多く、当地での滞在時間は少ないものと考えられる。

インバウンドについては、国から大規模な補助金が用意されており、奥座敷としての雰囲気つくり、宿泊施設の充実、免税対応店の拡充が必要となる。

丹沢・大山地区またダムの人気で黒部ダムを抜き全国一位となった宮ケ瀬ダム(日経プラス1 6/11「涼んで楽しむ♪ 夏に行きたい観光ダム、ベスト10」)の入り口でもあることから、手近な自然スポットとして受け入れのための整備が望まれる。

厚木市

首藤潤治